WEB技術者なら最低限知っておきたいアドテクノロジーについてのおさらい
すっごく久々に自社の広告提案営業担当が勉強会やってくれたので参加した。
普段コーディングばっかりやってると激しく忘れてるんだけど、どこかでそれじゃだめだろうという危機感があったのでとてもありがたい。
元々営業でやってたのもあり実践的かつ具体的な話なのでとてもいい。
実はPR会社だったりするので、広告との違いなんかから始まり始まり。
PRとADの違い
PR：メディアに金を払わない。内容はメディアにおまかせ。
広告：メディアに金を払う。内容は広告主、代理店が決める。
そもそもアドテクノロジーとは、
・金融工学が元になり誕生したWeb広告のテクノロジー
・リーマンショックで失業した金融工学のエンジニアが、ITや広告業界に転職し技術が生まれ発展
・広告主もその不況下のもと、より効率的な広告出稿の仕組みを求めアドテクノロジーが進化
大まかな全体像
広告主 ←→ RTB（リアルタイムビディング）広告枠をオークション売買 ←→ WEB媒体メディア、SSP ←→ ユーザー
DSP（デマンドサイドプラットフォーム）
広告主側の広告配信システム
より高品質な広告枠を最適な価格で購入するためのシステム
広告のクオリティを元に競売が行われる。
競合多ければ多いほど単価が釣り上がる。
アドテクでよく出てくる用語
・サイト関連
PV（ピーブイ、ページビュー） webサイトの閲覧数
UU（ユーユー、ユニークユーザー） webサイトのユーザー数
サンクスページ 問い合わせや、購入、資料ダウンロードなどが完了した ユーザーに表示する、お礼のメッセージを表示したページ
・広告配信関連
ブロード配信 ターゲティングをせずに広告配信をする方法
リターゲティング配信（リマーケティング配信） 自社サイトに訪問したユーザーをターゲットして広告配信をする方法
オーディエンス配信 ターゲットユーザーの属性などを決めて配信する方法
エリアターゲティング 配信先地域を決めて配信する方法
LP（エルピー、ランディングページ） 広告画像のクリック先のページ
リンク（リンク先、URL） 広告画像の遷移先のアドレス
フリークエンシー（FQ） 広告配信の期間中に1ユーザーに広告を表示する回数
・広告効果関連
IMP（imp=インプ、 impression=インプレッション） 広告の表示回数の単位
Click（クリック、クリック数） 掲載した広告を押した数
CTR（シーティーアール、クリックスルーレート） 表示した広告をクリックする率 クリック➗IMP＝CTR、CPM➗CPC➗10＝CTR
CVR（シーブイアール、コンバージョンレート） LPから問い合わせなどのアクションをした率 CV➗クリック＝CVR、CPC➗CPA（×100）＝CVR
CV（コンバージョン） 問い合わせや、資料ダウンロードなどを行った数
直接CV（＝クリックコンバージョン） 広告をクリックしてCVした数
間接CV（＝ビュースルーコンバージョン、VTCV） 広告を表示されたユーザーがCVをした数
・広告配信関連
CPM（シーピーエム） 表示する広告が1,000回表示された時の価格 広告出稿費用➗IMP×1,000＝CPM CPC×CTR×1,000＝CPM
CPC（シーピーシー） 広告を１クリックした時の価格 広告出稿費用➗クリック数＝CPC CPA×CVR=CPC、CPM➗CTR➗1,000＝CPC
CPA（シーピーエー） 1CVあたりの単価（1アクションいくらか） 広告出稿費用➗総CV数＝CPA CPC➗CVR＝CPA
※彼曰く、経験上CPMが700円くらいだと高いと感じるらしい。
また3月の決算期はどの会社も予算消化するためにCPMが高くなりがちだそう。あとボーナス時期。
・よく使う計算式
IMP×CTR＝Click（クリック数）
Click数➗IMP＝CTR（クリック率）
広告出稿費用➗クリック数＝CPC
CV➗Click=CVR（コンバージョン率）
Click ×CVR＝CV数（コンバージョン数）
広告出稿費用➗CV数=CPA
ROIとROAS
お金を払って行う広告運用というのは投資に近い。
広告提案する際に必ず必要な知識であり、ROIとROASという概念がでてくる。
ROI 投資に見合った利益を生んでいるかの指標
ROAS 投資した広告費用をどれくらい回収出来ているかの指標
理想はROIとROAS両方黒字になればいいのだが、片方が赤字ということもある。
利益自体は出ていてもROIが赤字になっていて、突っ込まれてもROASが黒字だったりするので、
しっかりと抑えておく必要がある。
いろんな広告
アフィリエイト：成果が発生したら広告費用かかる。クリック数などはかからない。
リスティング：検索ワードに連動。クリック毎の課金。
アドネットワーク：様々なサイトの広告枠を束ねたネットワーク。ローテーション形式。課金方式は事業者によるが、主に表示かクリックが主。
SNS：ユーザーの投稿と類似した形式を配信。課金は表示かクリックが主。
純広告：ブランディング目的が多い。Yahooの看板とか。
DSP：ユーザのサイト行動や広告クリック履歴からターゲットを判別してオークション買い付け。
ネイティブアド：SmartNewsとかに自然に溶け込むように、コンテンツと表記を合わせた形式の広告。
動画広告：そのまま動画の広告。Youtubeなど。
メール広告：メルマガなど。
リワード：げんだま、Hapitasなどの懸賞サイト。数合わせに使われる。
